TESOL・神学(Thomasゼミ)
教員氏名 | Thomas Varkey(トマス ヴァルキー) |
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職名 | 准教授 |
専門分野 | Teaching English to Speakers of Other Languages, Theology, Philosophy, English Literature |
ゼミのテーマ
Peace building, inter-religious dialogue, second language acquisition
このゼミでは、どのようなことを、どのように学べるか
人々、共同体、そして国家間でしばしば対立が生じることは事実です。そして、時にはこれらの対立が暴力や戦争へと発展することもあります。対立が本格的な戦争へと進む理由には、思想、価値観、文化、宗教、民族性、歴史、過度な愛国心などの違いが挙げられます。対立や戦争にもかかわらず、持続可能な解決策を模索し、誰もが尊重され、平和に共存できる社会を築くことが必要です。本ゼミナールの目標は、地域的およびグローバルな問題についての知識を深め、世界的な視野を持ち、より公正で平和な社会に貢献する能力を養うことです。
プレ・ゼミナールでは、貧困、女性と子供の問題、対立、教育、難民問題など、さまざまな地域的およびグローバルな問題を学びます。個別の研究を通じてこれらの問題に対する知識を深め、グループディスカッションに積極的に参加することで、様々な問題に対する自分の意見を形成することができるでしょう。ゼミナールⅠでは、ノーベル平和賞受賞者の業績と彼らの平和構築への貢献を研究します。最後に、ゼミナールⅡでは、自分の選んだテーマに基づいてゼミナール論文を執筆します。良い論文を書くためには、テーマに適した研究方法を学びます。学期中に、二回の発表(中間発表と最終発表)で自分の研究結果を発表します。論文は英語か日本語のどちらでも執筆できます。グループディスカッションに積極的に参加するためには、授業前にテキストを読んで、当日のテーマに対する自分の意見をまとめておくことが求められます。
このゼミで学んだことは将来どのように役立てることができるか
編入先の大学で平和学、社会学、国際関係、神学、哲学、歴史、地域研究などを学びたいと思っている学生にとって、このゼミで学習した専門知識は十分に活かすことが出来るでしょう。また、英語で書かれた専門書を読み、自分の考えを英語で表現する場も授業内で設けますので英語の総合的なスキルを伸ばしたいと考えている学生にもこのゼミは役立つと思います。その上、このゼミは、社会に貢献したいと考えている学生にその可能性を具体的に考える場になるでしょう。さらに、ゼミナールⅠ&Ⅱでは、個人の研究のためデータ収集、レポート作成、パワーポイントを用いた発表などを行うため、これらの能力は編入先の大学や将来の職場で役立つことが期待されます。
学生へのメッセージ
私たちが生きている、平和な社会は、先人たちの努力の結果です。そして、皆さんも次世代に、より良い、安全で、平和で、自由な社会を引き継ぎたいと願っていることでしょう。これは一人の力で成し遂げられることではありません。一人ひとりの小さな努力が、最終的に大きな成果を生み出します。ノーベル平和賞受賞者のマザー・テレサの言葉を借りれば、「私たちがしていることは、海に一滴の水を加えるようなものです。でも、その一滴がなければ、海はその分だけ少なくなってしまいます」。ですから、一人ひとりが自分のできる範囲でその「一滴」を貢献すれば、世界はより住みやすい場所になるでしょう。ますます「グローバル・ヴィレッジ」化していくこの世界で、それぞれの個性を尊重しつつ、共存できる社会を目指しましょう。
このゼミを通じて身につける専門知識や英語力、ゼミ生同士の協力は、皆さんのより良い進路選択につながることを願っています。