歴史学(森下ゼミ)
教員氏名 | 森下 園(もりした その) |
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職名 | 教授 |
専門分野 | 歴史学 (英国中世史、中世教会史、女性史) |
ゼミのテーマ
現代と過去の社会の諸問題を、歴史学の方法を応用して研究する
このゼミでは、どのようなことを、どのように学べるか
ゼミ生は、各自が研究テーマを選び、研究結果を根拠となる文献や資料を提示して発表したり論文にまとめたりする力を実践的に養います。
- 歴史学についてのテキストや学術論文の輪読を通して、学術的な文献の読み方、調べ方、まとめ方と学術的な文章の書き方、史資料や先行研究の利用の仕方を学びます。
- 研究テーマをどのように設定するか、それを論じるために必要な文献資料をどこでどう集めるか、それらの資料が適切であるかの判断をどう行うかを学びます。
- 研究に必要な文献資料を少しずつ読み、その要約発表を重ねながら論文の書き方を学びます。
- ゼミでの発表で質疑応答を行い、自分とは異なる分野の知識や考え方も互いに学びます。
このゼミで学んだことは将来どのように役立てることができるか
ネット情報も含む複数の文献資料を読み、内容を整理してさまざまな視点から考察し、そこから自分の意見を論理的に展開する能力は、就職・進学いずれの場合も役立つものです。
歴史学は、さまざまな史料だけでなく膨大な先行研究の読解と分析を必要とする学問のため、異なる地域の異なる時代に異なる文化や言語を持つ人々が書き残した言葉をどう読みどう解釈するか、先行研究での史料の解釈は妥当であるか、先入観や偏見に支配されていないかといった議論がこれまで数多く重ねられてきました。その研究方法を用いて各自が関心を持つ問題にアプローチを試みることは、「フェイクニュース」や「ポスト真実」が問題となっている現代社会の諸問題を考える上でも意義があると思います。
学生へのメッセージ
プレゼミとゼミIの前半は、こちらが指定した歴史学のテキストの輪読(担当箇所の内容を調べ、要約して意見を述べる読み方、互いに質問しながら読みすすめること)や要約発表が主となりますが、ゼミⅠ後半からはゼミ生の研究テーマに必要な文献や資料探しと研究の構成、ゼミII では文献や資料を用いたゼミ生の研究報告とゼミ論の作成が中心となります。
ゼミ研究のテーマは、歴史だけでなく、紛争・貧困・テロ・難民・環境などの国際問題、ジェンダーや格差などの社会問題、メディアと政治、科学技術の発展と社会、企業・業界の動向分析など、問題意識をもって取り組めるものであれば何でもOKです。本を読むこと、議論すること、意見を言うことが苦にならない学生さん向けです。いろいろな問題について、一緒に考えていきませんか。