Q&A
- Q1. 上智大学短期大学部の特色は何ですか?
- Q2. 上智大学短期大学部は「英語科」ですが、他大学でよく見る「英文科」との違いは?
- Q3. 英語を身につけるにはどのような学習が必要でしょうか?
- Q4. 大学生活で身につけるべきことは?
- Q5. 学校推薦型選抜(指定校制・公募制)、その他の入試(卒業生・在学生子女姉妹、社会人、帰国生)はどのように行われるのですか?
- Q6. 総合型選抜(英語クラス体験方式)(英検・GTEC・TEAP等利用方式)(課題文利用方式)はどのように行われるのですか?
- Q7. 入試結果を教えてください
- Q8. 合格者の出身校を教えてください
- Q9. 上智大学短期大学部を選んだ理由を教えてください
- Q10. 四年制大学でなく短大に進学した理由を教えてください
- Q11. 上智大学短期大学部と語学系専門学校との違いは何ですか?
- Q12. 上智大学短期大学部に入ったらどれくらい英語ができるようになりますか?
- Q13. 学生の1日のスケジュールは?
- Q14. 編入学も視野に入れているのですが、具体的な勉強方法は?進学できるのは英語学科だけですか?
- Q15. 短期大学はとても忙しいイメージがあります。アルバイトや課外活動との両立は可能ですか?
Q1. 上智大学短期大学部の特色は何ですか?
- 3つの視点(キリスト教ヒューマニズム・英語発信力・国際性)を育むための徹底した英語教育と、人文学・社会科学を中心とした学問分野における基礎から発展的な内容までを含む教育
- カリキュラムは英語科目、教養科目、基礎科目・専門科目で構成され、①キリスト教ヒューマニズム理解力 ②教養力 ③英語力 ④専門力⑤地域の国際化・多文化共生力の5つの修得すべき学修成果を尺度に、授業やプログラムを配置
- 豊かな自然に囲まれた学修環境と、真剣に学修に取り組む学生
- アドバイザー制度により学修や進路など様々な面での教職員によるサポート体制
- サービスラーニング活動等を通じた地域社会との交流
- 進路(就職・編入)実績(2022年度卒業生の就職内定率89.4%、四年制大学への編入学延べ合学者98名)
- 上智大学との連携(上智大学特別編入学制度・施設相互利用・四谷キャンパスでの科目履修など)
- 北海道から沖縄、海外まで全国各地から学生が集まっていること
- 経済支援(多種多様な給付型奨学金制度)
- 多様な資質を持った人々に門戸を開く多様な入学試験制度
Q2. 上智大学短期大学部は「英語科」ですが、他大学でよく見る「英文科」との違いは?
本学英語科の特徴から説明しますと、まずその名称から「実践的英語力が上達する学科」というイメージを持つかもしれませんが、英語科はそうした英語の技能を伸ばすことに加え、多くの学びの機会を提供しています。
本学では、英語発信力に重点を置いた実践的な英語力の習得に力を入れていますが、それを国際化の進む現代社会において重要なテーマである、他者とのかかわり、異文化との遭遇、日本の社会問題、日本と国際社会の問題などと結び付け、それらについて意見を発信する中で学びます。また、英語力と合わせて学問的な知識を習得し、言語、歴史、文学、思想、教育、国際関係、文化などの分野が提示する問題について理解し、考え、意見を述べる力を、日本語と英語で身につけます。
また、本学で世界共通語である英語を習得することで、世界の様々な人々や機関が発信する情報を知り、地球市民的な意識を育み、現代社会が抱える重要な課題とそれへのアプローチについて考え、実践することへと繋がります。
そして本学では自らが習得した英語力や日本語力を活かし、地域社会で言語教育支援活動を中心としたサービスラーニング活動を行うことで、より実践的な言語力を身につけることができます。
これに対し、英文科は各大学がそれぞれ特徴の異なる教育課程を持っていますが、文学に重点を置いて説明すれば、そこでは主に英語圏の文学を通して、人の心の在り方や思想を中心とした人間性の問題や、それに影響を及ぼす歴史や社会現象について理解を深めるとともに、文学固有の問題を研究することを目的としています。そのため、小説や詩を読みながら、芸術作品としての文学が持つ特徴的な言語の使い方、文体、物語構築に関わる技巧そして文学が哲学や宗教、歴史、政治、社会などに関わる知識体系の中でどのように独自の意義を持ってくるのかについて研究します。つまり、英文科も英語に加え多くの学びを得ることを目的としています。
また、昨今の英文科では、複数の専門分野を扱うコース制を設け、文学に加え、言語学、コミュニケーション学、文化学、国際問題などの幅広い分野を学ぶことができます。
英語科でも英文科でも、論理的かつ批判的な考え方を身につけ、物事を多様な視点から判断するため、幅広い知識を身につけることが求められます。大学進学を考える際に、英語科と英文科のどちらを選ぶか、また大学により教育内容も多様化しているため、その違いについて悩むかもしれません。そのため、大学を選択する際には、大学で自分がどのような研究をしたいかについて考えた上で、各大学が開講する科目の配置とその意図に着目し、検討する必要があります。
上智大学短期大学部は、神奈川県では唯一英語科を設置している短期大学です。単科大学ではありますが、授業でも様々な専門科目があり、「英語を使って何を学びたいか」というみなさんの多様な関心に応えられるようになっています。
Q3. 英語を身につけるにはどのような学習が必要でしょうか?
「英語が身についた」と実感するには、英会話が満足にできればいいと考えている方もいるかもしれません。しかし、会話が成り立つためには、自分の意見を論理的に組み立て、伝えることが必要とされます。流暢に話すことは重要ですが、それだけではなく、自分の立場や価値観をしっかりと持ち、相手の持つ異なる背景を理解した上で自分の意見を伝え、建設的に議論することによって、より豊かなコミュニケーションと人間関係が築けるはずです。
日々の学習では、正確な発音と結び付けた単語の学習を基本とし言語の基礎を築き、文法、読解、リスニングといった受容能力を伸ばす学習を、発話、会話、作文などの表現力を伸ばす学習と結び付けることも重要です。受験勉強をしていると、単語の暗記や読解などに偏ることがあると思いますが、その場合でも、音を確認しながら学習し、学んだ内容を自ら発話や作文などの学習へと発展させてください。そうした方法で学びを積み重ねることが、実践的な英語力の習得に繋がると考えられます。そして学ぶ内容として、日本社会や国際社会で重要と考えられている諸問題について、英語で「読む」・「書く」・「聞く」・「話す」ことを実践し、自らが身につける英語力の中身を充実させることにより、「英語が身についた」と実感できるのではないでしょうか。
Q4. 大学生活で身につけるべきことは?
一つ目は、卒業後に必要となる社会人基礎力です。社会人基礎力とは、経済産業省が提唱している、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3 つの能力によって構成された、職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要となる基礎的な力のことです。それを身につけるためには、大学生活の中で自律した生活を送るように心がけることと同時に、周りの方々と協力して物事を進めることの重要性を学ぶことが大切です。
二つ目は、自ら課題を見つけ、主体的かつ能動的に学ぶ姿勢です。大学の講義やゼミだけでなく、学生生活全てに関する課題を見出し、問題提起をした上で自分の意見を論理的に組み立て、発信する力を養うことが求められます。
本学では、これらを体系的に身につけるために「キリスト教ヒューマニズム」「英語発信力」「国際性」を教育理念として掲げた教育を行っています。
Q5. 学校推薦型選抜(指定校制・公募制)、その他の入試(卒業生・在学生子女姉妹、社会人、帰国生)はどのように行われるのですか?
指定校制推薦は、書類審査とグループ面接(ディスカッション方式)によって選考されます。課題文は9月上旬に各指定校宛に送付する入試要項に記載されます。
公募制推薦、卒業生・在学生子女姉妹入試では、書類審査と出願時に課される課題文(英語)に関する質問を含む面接によって選考されます。課題文に関して、自ら調べたことや自身の意見などについて述べられるよう準備をしてください。面接の一部は、英語で行います。2023年度の課題文(英語)のタイトルは“Social Media: hidden dangers ”でした。
社会人、帰国生入試は、書類審査と設問に関する小論文による筆記試験(100点)、個人面接によって選考されます。小論文の試験時間は60分間です。個人面接の一部は英語で行います。
Q6. 総合型選抜(英語クラス体験方式)(英検・GTEC・TEAP等利用方式)(課題文利用方式)はどのように行われるのですか?
英語クラス体験方式(10月実施)は、本学で一番早く行われる選抜で、旧AO入試のサマースクールと同じです。書類審査と本学で1日をかけて行われる英語クラスでの活動によって選考します。オリエンテーションを通して英語に慣れた後、各クラスセッションで大学での英語の授業を様々な形で体験します。語学についての知識、コミュニケーション能力、問題について考えを述べる表現力や周囲の人と建設的に議論する姿勢など、様々な観点から審査します。
英検・GTEC・TEAP等利用方式は、予め受験したTEAP(アカデミック英語能力判定試験)や英検等の英語能力の結果が、本学の定める出願基準を満たす場合に出願することができます。11月、12月に各1回、1月から3月の期間に全8回、合計10回(うち3回はオンライン選抜により)実施され、日程により出願期間や試験日が異なります(出願は1回のみ)。書類審査と個人面接によって選考されます。個人面接の一部は、英語で行います。
課題文利用方式(1~3月実施)は、a日程からe程まで全5回あり、日程により出願期間や試験日が異なります。書類審査と出願時に課される課題文(日本語)に関する面接によって選考されます。課題文に関して自ら調べたことや自身の意見などについて述べられるよう準備をしてください。面接の一部は、英語で行います。2023年度入試の課題文(日本語)のタイトルは「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)について考える」でした。
Q7. 入試結果を教えてください
Q8. 合格者の出身校を教えてください
Q9. 上智大学短期大学部を選んだ理由を教えてください
下記の表は、2023年度新入生アンケートの結果です。(複数回答可)
上智大学短期大学部に入学を決めた理由 | 人数 |
---|---|
英語教育 | 61 |
上智大学特別編入学制度 | 44 |
編入学状況 | 43 |
教育方針 | 37 |
国際性 | 37 |
少人数教育 | 28 |
校風 | 24 |
カリキュラム全体の内容 | 22 |
サービスラーニング活動 | 19 |
イメージ | 17 |
就職状況 | 17 |
環境 | 16 |
短期留学制度 | 14 |
入学難易度 | 12 |
社会的評価 | 8 |
知名度 | 8 |
奨学金制度 | 7 |
課外活動 | 6 |
施設 | 4 |
学費 | 4 |
伝統 | 3 |
提携の学生会館 | 2 |
Q10. 四年制大学でなく短大に進学した理由を教えてください
2023年度新入生アンケートの結果で、新入生が専門学校や四年制大学でなく本学を選んだ理由です。 (複数回答可)
なぜ「短期大学部」を選んだのでしょうか? | 人数 |
---|---|
短期間で英語を身につけたい | 61 |
進むべき四年制大学の専門分野をまだ限定できず、まずは教養と英語を身につけてから編入を考えたい | 47 |
希望の四年制大学に合格しなかった | 33 |
早く社会に出たいが、教養も身につけたい | 21 |
学校の種類に関係なく、上智大学短期大学部に入学したかった | 13 |
経済的理由 | 12 |
Q11. 上智大学短期大学部と語学系専門学校との違いは何ですか?
本学では、社会で活かせる英語発信力の強化を重視するとともに、多角的に物事を捉え、行動する力を養う教養や専門的学問分野の教育に重点を置いており、この点が専門学校との違いといえます。語学力に加え教養力、専門力を獲得することで進路選択の幅が大きく広がりますので、本学の学生は優良企業への就職や主要な国公立・私立四年制大学への進学など、自らが志望した方向へ進んでいます。
Q12. 上智大学短期大学部に入ったらどれくらい英語ができるようになりますか?
本学では英語必修科目を習熟度別のクラスに分かれて受講し、また、英語選択必修科目では英語を使う目的に合わせた科目を履修し、英語を実践的に活用するための学習を行います。つまり一人ひとりの学修到達度に合わせて科目を選択することができるため、自分の強みを伸ばし、弱点を補うことで、英語力を向上させることが可能です。またTOEIC 対策講座は必修科目であり、成果の具体例として、本学の学生の中には、1年間でTOEICの点数を300 点ほど向上させる学生もいます。
Q13. 学生の1日のスケジュールは?
授業は1コマ100分です。1限は9:00に始まり、5限は19:00 に終了します。1 日平均2~4 科目の授業を受けますが、選択科目が多く、登録する科目数も個人によって違いますので、各々の学生の時間割は異なります。授業の空き時間は課題や予習、サークル活動、ボランティア活動、進路活動にあてたり、時間を有効に使いながら過ごしています。
Q14. 編入学も視野に入れているのですが、具体的な勉強方法は?進学できるのは英語学科だけですか?
編入学とは、短大での2 年間の学びを経て、さらに発展的に学業に専念することを目的に大学の3 年次もしくは2 年次に進学することです。本学の英語科目等で英語力を向上させつつ、また多分野にわたる教養科目、ゼミナールでの学びの中で、自身の探求したい学問分野を特定することを強く意識しなければなりません。その後、自身の問題意識などからテーマ設定をします。
本学学生は英語学科だけでなく、様々な分野の学科に進学しています。編入学試験の標準的な選抜方法は、英語の筆記試験、志望分野の基礎知識に関する試問、小論文や面接による選抜などです。本学学生の編入学実績が高いのは、英語の分野だけでなく、歴史、教育学、法学、社会学、経済学、心理学など、多くの分野の基礎となる科目が開講されており、さらにゼミナールで発展的に学ぶことができるからです。
また、本学では、「小論文講座」や「志望理由書の書き方講座」など、編入学試験対策のキャリア講座を数多く実施しています。これらの講座を利用することで、編入学に向けての知識を積み上げることができます。
Q15. 短期大学はとても忙しいイメージがあります。アルバイトや課外活動との両立は可能ですか?
短期大学は2 年間という短い期間のため、学業以外の時間がほとんどないのでは、と心配される方がいます。しかし、実際には多くの学生が学業以外のサークル活動やボランティアなどの課外活動、アルバイト等を行うなど、授業以外にも充実した学生生活を送っています。
上智大学短期大学部は、遠方から通う学生なども多くいるため、各種キャリア講座のほか、ボランティアやサークル活動を授業時間割(9:00 ~ 19:00) の範囲内で組み込まれており、できる限り学生生活における様々な体験ができるように工夫しています。就職活動を見据えたアルバイト、何気なく始めたボランティアなどから、その先の進路を見出すこともあります。学業だけに限らず、短期大学部に在学時には様々なことにチャレンジしてみてください。