上智大学短期大学部 Sophia University Junior College Division

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建学の精神

上智の精神

「上智」という名称は、伝統的なカトリックの祈り「聖母マリアの連祷」の中の一句である「上智の座」に由来し、「最上の叡智」を意味しています。

また、校章の鷲は真理の光を目ざして力強くはばたく鷲をかたどったもので、その姿は上智大学の本質と理想とを表わしており、中央にしるされた文字は本学の標語「真理の光」Lux Veritatisの頭文字です。 上智大学は、海外では早くからソフィア・ユニバーシティの名で親しまれてきましたが、このソフィアはギリシャ語のΣΟΦΙΑからとったものであり、それは「人を望ましい人間へと高める最上の叡智」を意味します。この叡智こそ本学が学生に与えようとする究極のものであり、本学の名称”上智”(SOPHIA)にほかなりません。

私たちは、激動する現代世界に向かって広く窓を開き、人類の希望と苦悩をわかちあい、世界の福祉と創造的進歩に奉仕することを念願します。

教育理念

上智大学短期大学部は、上智大学の女子教育への関心に応える形で設置されました。

上智短期大学(現上智大学短期大学部)設立準備委員長であり、初代学長として本学の基礎を築いたジェラルド・バリー師は、本学で学ぶ女性たちに時代を越えて以下のように語りかけています。

『上智短期大学の教育は、キリスト教ヒューマニズムに基づいています。その基礎の上に立って、専門分野の徹底した学習を行うばかりでなく、カトリシズムの精神を生かした人間形成を目指し、豊かな教養と円満な人格を備えた女性の育成を第一の目標とします。 また、姉妹校上智大学と同様、東西文化をつなぐ役割を第二の目標としています。そのため本学も国際性あふれた教授陣を用意しており、学生は、この雰囲気の中で、おのずから広い視野と国際感覚を身につけることができるでしょう。 この二つの目標のほかに、学生は、英語で学びながら、Language Spirit を把握するよう努力することが求められています。その努力を通じて学生ひとりひとりが自己を発見し、人間性をいっそう豊かにすることができるでしょう。』

出展:昭和47年「新設上智短期大学の案内」

バリー師の意思を継承した本学の教育は、『上智の精神』に共鳴し実践していく志を涵養するとともに、幅広い知識と多くの人脈、深い愛情と強い信念の陶冶により、この教育理念を実現することのできる女性の育成を目指しています。

上智大学短期大学部英語科の教育上の方針と学修成果

上記の建学の精神をより具体化させた教育上の方針として、本学は以下に記す「3つの視点」と「3つの能力」を定めています。学生の卒業時の学修成果は、「3つの視点」の理解のもとに「3つの能力」を修得することです。

3つの視点

1. キリスト教ヒューマニズム

「人間教育」を掲げる本学は、キリスト教ヒューマニズムという視座から、人文・社会科学を中心とする幅広い学問分野を考察し、その過程において「人間」への理解を涵養することにより、社会貢献の志を抱く人材を育成します。

2. 英語発信力

「内容重視(content-based)」「自己発信(self-expressive)」型の英語教育を通して英語の技能を向上させるとともに、言語の価値と運用の本質的意味を理解し、それを基盤に多様な分野の教養教育、専門教育、そして人間形成をします。

3. 国際性

言語教育を核として、異文化理解、英米文学研究、言語研究、言語教育を中心とする領域で、専門教育を実施します。さらに、地域活動の中での国際協力(サービスラーニング活動)や、短期留学プログラム、そして本学の持つ国際色豊かな教育資源を活用することにより、国際化が進む社会で活躍できる人材を育成します。

3つの能力

1. 教養力

キリスト教ヒューマニズムを基盤とした幅広い学問領域の知識とともに、人や社会によって異なる信念や価値観を豊かに持ち、自己と異なる考えを理解し、共感し、寄り添うことによって他者や異文化との間で関係を築く力を修得します。

2. 言語力

国際社会の共通言語として広く使われる英語の学習を通して複言語話者としての「言語力」を修得するとともに、そのような言語力が可能とする他者や異文化への理解を、教養力と専門力の修得へと繋げます。

3. 専門力

学問領域の知識を体系的に身につけ、それを基に論理的に自らの考えを構築する能力です。異文化理解、英米文学研究、言語研究、言語教育を中心とする領域で、自ら研究課題を見出し、自律的かつ主体的に研究する力を修得します。また地域活動の中での国際協力(サービスラーニング活動)を通して、地域の国際化を推進する力や多文化共生力を修得します。

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