上智大学短期大学部 Sophia University Junior College Division

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2020年度秋学期 遠隔(オンライン)授業の継続について〈重要なお知らせ〉

2020723

学生の皆さんへ

上智大学短期大学部学長

山本 浩

 

2020年度秋学期の授業は遠隔(オンライン)での実施を継続することとします。

この決定は、できる限り学生の皆さんと教職員を新型コロナウィルスの感染から守るためのものです。まだまだ感染はおさまっておらず、むしろ拡大の傾向すら見られる現状では、秋学期もすべての学生と教職員を感染から守るためには、キャンパスでの対面授業ではなく、引き続きオンライン授業を選択せざるをえないと判断いたしました。

この判断に至るまでに、一部の授業だけでも対面で実施できないかと、さまざまな可能性を探りました。言うまでもないことですが、感染リスクがある状況で対面授業を実施する場合には、平常時の対面授業と同じというわけにはいきません。たとえば、教室内では着席する学生と学生の間隔をあけねばならず、50人定員の教室(本学ではこのサイズの教室がもっとも多くあります)には26名程度しか収容できません。そのうえ、飛沫感染を防ぐため、学生と教員はフェイスシールドを着用しての授業になります。このような授業では、登録者数を26名以下にしなければなりませんし、また、これまで本学の多くの授業が行ってきたグループワークやディスカッションなどを授業内ですることは困難です。そのうえ、教室内だけでなく校舎内のあらゆる場所でも密を避けるために、一日に登校できる学生の数は絞らなければなりません。登下校のためのスクールバスも密を避けるため、乗車定員をかなり少なくしなければなりません。こういったさまざまな点を考慮した結果、十分な感染対策と望ましい対面授業とは両立しないという結論に至りました。秋学期もオンライン授業継続というのはまことに残念で申し訳ないことですが、そのような決定をせざるをえなかった事情を理解していただければと思います。

オンライン授業が続くことによって友人関係が構築できなくなり、学生の一人ひとりが孤立し、心配や不安な気持ちが高まっていくと言われています。私たち教職員は、できる限りの工夫と取り組みによって、そのような学生の皆さんの心配や不安を取り除くように努めていくつもりです。皆さんも、困ったとき、つらいときには、どうか遠慮なく私たちに相談をもちかけてください。

「小・中・高の学校では対面授業をやっているのに、どうして大学だけがオンライン授業なのだ」という声があることも承知しています。この点については、小・中・高ではいろいろな理由から教育活動をオンライン化することが難しいため、感染リスクはあるけれども対面授業をしているのだと思います。それに対して、本学は、学生と教職員の健康を守り感染リスクをできるだけ抑えながら教育活動を行っていくためにオンライン授業を選択しました。どうかこのことを理解してください。

本学にとって、オンライン授業は春学期の開始時にはまったく初めてのことでしたが、授業が進んでいくうちに経験が蓄積され、オンライン授業についてのノーハウや知見を獲得していくことができたと思っています。秋学期には、春学期の経験を生かして、よりよいオンライン授業を実施できるように努力していくつもりです。しかし授業がよりよいものになるには、教員の努力だけでは十分ではありません。授業に対する学生の皆さんの積極的な関与も必要なのです。秋学期には、ともに力を合わせて、よりよい授業をつくっていきましょう。

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