上智大学短期大学部 Sophia University Junior College Division

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キャンパスリポート

創立50周年記念式典を挙行しました

2023年12月13日

上智大学短期大学部は1973年に開学し、2023年度に創立50周年を迎えました。

これを記念して、式典を2023122日(土)に挙行し、秦野市長、上智大学長を始め、秦野市、上智学院、ソフィア後援会、短期大学部ソフィア会、聖マリア修道女会、関係企業、退職した教職員等、約90名の皆様にご列席いただきました。

式典はミサ、第一部、第二部で構成しました。

第一部では、聖書朗読に続いて、山本浩学長より式辞が述べられました。山本学長は本学が創立40周年を迎えた20139月に学長に就任、就任後からの10年間の歩みについて報告しました。短期大学部と上智大学の連携強化、教育の質保証、サービスラーニングに代表される多文化共生力の修得など目標に沿ったさまざまな改革を推進、25年度の学生募集停止後も変わらぬ水準の教育と支援を行っていくと今後の方針も語りました。

来賓として参列した秦野市長の高橋昌和氏、短期大学部ソフィア会会長の平野由紀子氏より祝辞をいただき、続いてこれまで本学にご協力、ご支援をいただいた秦野市、短期大学部ソフィア会、ソフィア後援会の代表者に感謝状が贈られました。

次に、サリ・アガスティン理事長が挨拶に立ち、1973年当時の上智学院理事長であるヨゼフ・ピタウ大司教と、理想の女子教育を目指す聖マリア修道女会との運命的な出会いによって上智短期大学が開学したことや、初代ジェラルド・バリー学長から第8代山本学長までの歴代の学長が進めてきた数々の取り組みを紹介しました。そしてこれからも短期大学部の教えは卒業生の中にあり続けると述べました。

第二部は、「上智大学短期大学部のSDGsへの取り組み」をテーマとして、総合人間科学部教育学科の杉村美紀教授による基調講演、本学卒業生、在学生によるパネルディスカッションを行いました。

基調講演は「持続可能な未来に向けた人々の学びとコミュニティの連帯‐ESDが私たちに問いかけるもの‐」と題し、SDGs 17の目標達成のために教育が担う役割、「持続可能な開発のための教育」(ESDEducation for Sustainable Development)の特徴や本学のSL活動がESDとして果たしている役割、教育の未来について講演がありました。
概要は以下のとおりです。

ESDは持続可能な社会を作る担い手を育む教育であり、様々な地球規模の課題を自分事として取り組む(think globally, act locally)ことにより、課題解決につながる価値観や行動を生み出すことを目指す学習活動です。人格の発達、自律心、判断力、責任感などの人間性を育み、他者、社会、自然環境との「関わり」、「つながり」を尊重できる個人を育むという観点が必要です。上智大学短期大学部が1988年から行っている地域の外国籍市民に向けた日本語支援活動は、SDGsESDが国際的なアジェンダとなる前に始まり、難民のコミュニティと市民の連携を図り、さらに秦野市との地域連携を通して持続可能で誰一人取り残さない包摂的で公正な社会を作る礎となりました。地域コミュニティとの協力により、多様性、包摂性、公正性を支え、上智のミッションである人間の尊厳を守る質の高い教育を実現しました。最後にユネスコの「教育の未来」に関する提言の紹介があり、講演が締めくくられました。

続いて「本学でのサービスラーニング活動の経験と持続可能な社会に向けて短大時代に学んだこと」をテーマに宮﨑 幸江英語科教授が司会を務め、杉村美紀教授がコメンテーターとなり、卒業生3人と在学生2人が登壇、パネルディスカッションを行いました。
SL活動の経験と思い出、短大で学んだこと、それが現在どのように活かされているか等について、各パネリストから発表がありました。

「カレッジフレンド(小中学校での日本語・教科支援)で担当した外国にルーツのある児童は、日本語が話せなかったためクラスで座っているだけだった。ある日その児童が友達と喧嘩をし、話せないため、手を出してしまったという出来事があった。その児童を何とか助けたいと考え、その児童の母語を勉強し、授業外で会話をするようにした」、「コミュニティフレンド(本学での日本語・教科支援)でチリ人の親子を担当した。2週間に一度大学に来る親子に日本語支援のほか、学校からの通知の説明などもした。ただ2週間に一度では、通知の期限が過ぎていることも多く、学校現場ではそのことをフォローしきれないことを痛切に感じた。それが一つのきっかけとなり学校外教育(ノンフォーマル教育)に興味を持つようになった。」、「所属した1年次の基礎ゼミのクラスは、多様なルーツを持つ学生が集まっていた。それまで外国人は自分だけという環境だったので、その構成に驚いた。多様性が当たり前の環境に置かれたことで、その後もいろいろな違いを受け入れ、多文化共生力を身に付けたことを実感した。」等のエピソードが披露されました。


最後に杉村教授から「皆さんの話を伺い、短大が皆さんの『居場所』であることを感じた。『居場所』という言葉は教育学でも使われ、また持続可能な社会を考える時に人間の安全保障、一人ひとりにとって安心、安全な暮らしを確保できることが理想とされるが、皆さんがそれぞれの背景を持ちながら短大で『居場所』を見つけていることが心に響いた。また、インクルーシブ教育は、マイノリティ、外国籍、障がいを持つ方等、様々なインクルーシブがあるが、同じ教育現場にいても疎外感を感じている場合は、インクルーシブとは言えない。インクルーシブ教育で何が一番大切なのかを考えた。SL活動は難民のコミュニティへの支援から始まったが、支援をしつつも学生の皆さんも多くのことを学んでいる。双方向の学びが多文化共生のコミュニティで大切であることを感じた。」と総括がありました。

第一部、第二部ともに盛況のうちに幕を閉じました。

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