キャンパスリポート
サービスラーニング「コミュニティーフレンド」母語・継承語保持教室
2017年12月7日
本学では、秦野市在住の外国にルーツをもつ児童・生徒やその家族を対象に日本語学習・教科支援を行う、「コミュニティーフレンド」活動を長年実施していますが、2014年度より活動の一環として、そうした児童・生徒を対象に母語・継承語保持を支援する取り組みも実施しています。今回のリポートでは、その取り組みについてご紹介すると共に、日頃のサービスラーニング活動についても記します。
外国にルーツを持つ児童・生徒への母語・継承語保持教室ですが、2017年度はポルトガル語教室の支援を行っています。ブラジル人のボランティアのお母さんの指導の下、家庭内だけでは習得が難しい読み書きを、子どもたちが楽しく学んでいます。ポルトガル語に興味を持つ本学の学生も一緒に教室に参加します。学生の中には日本育ちの外国ルーツの者もおり、自らの経験を生かし、子どもたちを支援することで、学びなおしや、アイデンティティを再認識するきっかけにもなっています。
日本語・教科支援活動については、現在、サービスラーニング・センターと市内2箇所の公共施設で、週3回行っています。開始時刻の18:00近くになると、子どもたちが集まり始め、授業を終え集まってきた本学のボランティア学生たちと、嬉しそうに1週間ぶりの再会を喜び合います。学校の宿題をする子どもたちや、日本語の学習に取り組むお父さんお母さんたちに、学生たちが寄り添い、ともに学んでいます。また、毎年恒例のクリスマス会では、お母さんたちがご自慢のお料理を振舞ってくださったり、ダンスを披露してくださったり。学生にとっては、さまざまな国の文化を学ぶ、交流の場にもなっています。提出課題があったり、通学に長時間かかったりするにもかかわらず、継続的に支援を行うボランティア学生たちの熱意と優しい笑顔が、コミュニティーフレンド活動を支えています。
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