卒業生インタビュー
楽天グループ株式会社 内定
2021年度上智大学外国語学部英語学科 編入学
4年間で培った英語力と多様性を受け入れる力を強みに幅広いビジネス領域で経験を重ねたい
視野を大きく広げてくれた言語学との出会い
もともと英語への憧れがあり、漠然と英語力を高めたいと高校時代に考えていました。進路選択では4 年制大学を受験したものの希望が叶わず悩んでいたところ、上智大学短期大学部に進学した高校の先輩から「上智短大という進路もあるよ」と紹介されました。学びながら編入学を目指す道があると知り、ぜひ挑戦してみたいと思ったのです。
「英語をどう学ぶか」が自分でよく見えていなかった中、上智短大で幅広く科目を受講することを通し、言語学に出会いました。話す言語によって物事の捉え方や認識方法にも違いがあることを知って驚くとともに、視野が格段に拡がりました。
ゼミナールでは、応用言語学を専門とする先生に師事しました。毎回英語文献を約20ページ読んで要約するという課題は大変でしたが、語彙力や表現力を高め、言語学の知識を広げる貴重な機会となりました。2年次には科目等履修生制度を利用し、上智大学で「Sociolinguistics」(社会言語学)を履修しましたが、全て英語で進められるレベルの高い授業には、ゼミナールでの経験なしにはついていけなかったと感じます。
サービスラーニング活動で外国籍の児童に日本語を教えたのも、大切な思い出です。どこに難しさを感じているのか、どう伝えれば理解を促せるか寄り添って考えることで、私も新しい視点から日本語という言語を再発見することができました。
多角的に学び、多様な価値観に触れる
編入学までは決して易しい道のりではありませんでしたが、入学時から志望していた上智大学外国語学部英語学科に合格したときには本当に嬉しく、達成感がありました。短大での研究分野をさらに深めていくため、編入学後は言語研究コースを専攻しました。さらに副専攻として他コースの多彩な科目を履修することで、言語に密接に結びつく文化・社会的要素への理解を深めることができました。英語と日本語の顔文字の違いなどを心理面から考察した「Cultural Psychology」(文化心理学)や、日本語の広告に込められたメッセージ性を英語に意訳する「Translation JPN to ENG」は、夢中になって学んだ科目です。
課外活動では、ソフィア祭やオープンキャンパスのボランティアなどに積極的に参加し、他学部の人たちとも交流を深めました。上智大学には留学生など外国籍の学生も多く、皆で集まって活動する中、ふと気づくと日本人は私だけという状況もしばしばあります。自分が常識と思っていたことが他の国の学生にとっては違うなど、文化的背景や価値観が異なる友人たちとの触れ合いでたくさんの刺激を受けました。
短大で過ごした価値ある時間を支えに
卒業後は、楽天グループ株式会社に入社します。日本発のグローバル企業であり、幅広い事業領域や就職活動で出会った社員の方々の仕事を楽しむ雰囲気にひかれました。公用語を英語とし、多国籍の人材が活躍する職場は、上智大学の環境に似通ったところがあるのかもしれません。短大・大学を通して磨いてきた英語力や、多様性を受け入れてきた経験を強みに、社会人としてさまざまことを学んでいきたいです。
あらためて振り返っても、今の私の土台となっているのは上智短大での2年間だったと感じます。編入学という長期目標を毎日の小さなタスクに落とし込み、着実に実行していく経験は、ビジネスにも通じ得るものだと考えています。編入学を果たしたことは自分の自信となり、今後困難に直面しても、それを乗り越えていくための拠り所になってくれる
と信じています。私自身が本当に価値ある時間を過ごすことができたので、後輩の皆さんにもぜひ勇気を持って踏み出し、充実した2年間を送ってほしいと思います。