上智大学短期大学部 Sophia University Junior College Division

授業紹介『英語スキルズ・編入対策』

平野幸治 教授
専門分野: 英文学、ヨーロッパ思想史    

この授業の目的と展開

授業名が示すように「編入試験に対しどのような英語のスキルが求められるか」について過去問を用いて考え、求められる学力や表現力の水準を理解することにあります。具体的に述べると、約500単語のreading passageを読み、reading passageに関する設問に対し日本語による論述と約150単語で英語の文章を書くことを毎回の授業で行ないます。

学期前半で受講生は意見をまとめ、表現するスキルを習慣として身に付けること、学期後半は身に付けたスキルをさらに改善すること、例えば、要する時間を短くできるか、多様な英語の語彙や文体を使えるか、と言ったことに重点が置かれます。

対話を通して問うことや問われることが日常的になり、自身を表現することに物怖じしなくなります。

 

受験生へメッセージ

いつの頃から「辞める」ことを「卒業」と言うようになったのだろう?「おはようございます」が朝の挨拶から時間を問わない挨拶に取って代わり、「ご苦労様」が退出して「お疲れ様」が定着したのは何故なのだろう?わたしは英和辞典や和英辞典の制作や編集に関わっています。言葉の現象面だけを捉えて「正しい」とか「間違っている」と議論をすることも大切でしょうが、受験生の皆さんは、場や相手に相応しい表現や聴く側に与える効果を考えて、使い分ける力と共感を生み出す力を養ってください。

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