2020年度春学期・遠隔（オンライン）授業を円滑に進めるために（ご協力のお願い）
2020年5月13日
学生・保証人の皆様
上智大学短期大学部
学長 山本 浩
2020年度春学期・遠隔（オンライン）授業を円滑に進めるために（ご協力のお願い）
新型コロナウイルス感染症の収束が見込めない現在の状況ですが、皆さんは不安な気持ちを抱えながらも新学期に備えて、準備を進めてくださっているところと思います。
４月１５日にお伝えしたとおり、春学期は遠隔（オンライン）授業となります。１年生の皆さんは、４月２８日のZoomによる「履修に関するグループ集会」で、アドバイザー教員の顔を初めて見て、ようやく本学に入学したという実感を持てたのではないでしょうか。２年生の皆さんもアドバイザー教員と連絡を取りながら、学修の相談、進路の相談を行っているところと思います。
遠隔（オンライン）授業は、対面授業を主とする全国の大学にとって、初めての試みです。本学もさまざまな困難に直面していますが、皆さんの不安や心配を払拭できるような授業運営を目指して、努力しております。
一方で、ご家庭が新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けている、という声も多く耳にしており、支援策についても検討を重ねてまいりました。
1.修学継続の支援
本学を含む学校法人上智学院において、新型コロナウイルスの影響により経済的に困難な状況に直面し、修学継続に支障が出ている学生の皆さんを支援することを最優先事項として、これまでのオンライン授業のためのICT環境整備の支援策に加え、新たに学校法人上智学院全体で5億円規模の経済的支援策を講じるべく検討を進めています。
2.オンライン授業の受講支援
授業開始が5月25日になることから、シラバスを全面的に見直して、規定授業回数の内容を盛り込んだ授業構成になるよう、全教員が知恵を絞って授業内容を組み立てています。卒業までの履修計画に支障がないよう、必要な学修時間を保証できるようにしていきます。
それを受講する学生の皆さんの通信環境のサポート、情報システムの設備増強、新しい教材や授業手法について、教職員が一体となって準備をしています。
保証人の皆さまにおかれましては、大学施設が使用できない中、オンライン授業の環境整備にご協力を賜り、心より御礼を申し上げます。本学も、経済的な事由で受講環境を整えることが難しい学生の皆さんを対象として、WiFiルーターやノートパソコンの無償貸出を行い支援しているところです。
3.経済支援をはじめとした学生生活支援
新型コロナウイルス感染症の影響により、修学継続が困難となった方もおられるかと思います。現在、上智大学短期大学部修学奨励奨学金等の募集を掲示しておりますのでご確認ください。
また、学生生活支援の緊急措置の整備を早急に進めています。具体的には、アルバイト収入が断たれるなどにより、勉学に支障がある学生への新たな緊急経済支援を近日中にお知らせいたします。全ての学生の皆さんが本学での学びを決して諦めることのないよう、全力を尽くしていく所存です。
4.学費について
少なくとも春学期は、対面型の授業を行うことができませんが、本学に課せられたミッションは、遠隔（オンライン）授業においても質の高い教育を行うことです。したがって、充実した授業にするべく、現在すべての教員が授業の進め方、内容をもう一度練り直しています。
学費は、多彩な教育プログラムの開発、提供、また教育研究環境の充実に向けたキャンパスや設備の整備維持管理のために頂戴しています。こうした理由から、一律に授業料等を返還あるいは減額することが難しい状況です。皆さまのご理解により、授業運営が成り立っていることを、改めて御礼申し上げます。
なお、今年度の新たな設備投資についてお知らせしておきます。秋学期より、学内の全てのパソコンとＡＶ機器の更新を進めています。また朝の秦野駅南口から本学までのスクールバスの混雑を緩和し、３密となる状況を改善するため、３台目となるスクールバスの導入を計画しているところです。
コロナウイルス感染症による、世界的な混乱の収束にはまだまだ時間がかかります。大変な状況ですが、皆さまのご健康を心より祈念申し上げるとともに、学生の皆さんとキャンパスでお会いできる日を心待ちにしながら、本学ができ得る限りの手を尽くしてまいりたいと思っております。
その他の学生生活支援について
キャリア支援
学生総合支援センターキャリア支援部門では、Web個別相談など就職活動に関するサポートをオンラインで行っています（Loyola掲示参照）。編入学についてはアドバイザーにご相談ください。
メンタルヘルスサポート
カウンセリングオフィスでは、ストレスや不安な気持ちの対処等について、情報を発信しているほか、予約制の電話相談も行っています（Loyola掲示参照）。
引き続き皆様のご理解とご協力のほどお願い申し上げる次第です。