上智大学短期大学部 Sophia University Junior College Division

キャンパスリポート

SLブラッシュアップ講座を実施しました

2025年1月23日

SLブラッシュアップ講座「『伝える』ワザ プロから学ぶコミュニケーションの極意」を、フジテレビの木幡 美子氏を講師に迎えて2025年1月15日に実施しました。
木幡氏は、上智大学外国語学部英語学科を卒業後、アナウンサーとしてフジテレビに入社、主に報道番組を担当し、現在はサステナビリティを扱う部署で勤務されています。

 

まず、現在、木幡氏が携わるSDGsの番組制作について話がありました。SDGsの課題解決のためには人々の認識を変え、行動に繋げる必要があり、そのためには自分事として捉えてもらいたいと考え、2018年7月にSDGsのレギュラー番組「フューチャーランナーズ」を立ち上げたとのことです。毎回、社会課題に取り組む人を取り上げ、映像でリアリティを伝えつつ、その人物の紹介、取り組みのきっかけ、見出した解決方法、その効果を伝え、最後にその人の未来への情熱も伝えるという番組です。番組の紹介として、ある女性がご自身の体験を通し、経験しないと認識されづらい社会課題の解決に地道に取り組み、公的な支援の制度化にまでこぎつけたという回の映像が流されました。誰一人取り残さないというSDGsのコンセプトを体現し、社会課題解決のために真摯に取り組むストーリーに感銘を受ける一方、SDGsは大きく構えず、まず身近なことから問題意識を持って取り組む重要性を認識しました。

 

次にコミュニケーション、話し方、伝え方のコツについて説明がありました。母音の発声、口の開け方(滑舌)、腹式呼吸、早口言葉の実演があり、参加者も発声練習を行いました。
続いて、インタビューのコツについて、相手のことは調べ尽くすが、先入観をもたず、まっさらな気持ちで臨む、質問はまずは答えやすく、緊張を和らげるものから始め、肝となる内容は角度を変えて何度か聞いて結論づけるという技法が教示されました。
その後、参加者が2人一組となり、実際に4分でインタビューし、終了後、学生は前に出て、聞き取った内容を1分間にまとめ発表しました。発表は教示された内容を意識し、話に広がりがあり、発声や表情もいきいきしたものとなりました。木幡氏からは、「描写から情景が浮かんだ」、「話の角度を変えて、色々な質問をしていることがわかった」、「皆が知らなかった話を引き出したのは素晴らしい」等の講評があり、講座が締めくくられました。

 

学生からは「インタビューは、キャンバスに絵を描いていくように進めるとの話が印象的で、学生生活だけでなく、アルバイトの接客応対の際、ニーズを聞き出すことに活かしていきたい」、「元アナウンサーの方とお話ができ、番組制作について伺えたのは貴重であった」等の感想が聞かれました。 

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