ゼミナール制度の特徴

永野良博 教授
専門分野:現代アメリカ小説(ポストモダニスム)
ゼミナールを通した能動的・主体的な学び
本学では、一年次の初めの学期から二年次の最終学期まで必修のゼミナール科目が開講され、そこで学生は能動的かつ主体的に学んでいます。一年次初めの導入的なゼミナールを経て、その後のゼミナールでは多様な研究課題を学生が自ら探求します。教室では、学生による研究成果の口頭発表やそれを基とした質疑応答と議論が日々行われ、それぞれの学生が入念な準備を通して得た知識を互いに与え合い、課題解決に向けて話し合いを重ねて学び合います。他者の発言を通してもたらされる多様な意見と関連付けながら、自らじっくりと考えて獲得した知識はまた、多様性を理解、肯定しながら自己を確立する上で欠かせないものだと考えています。

ゼミナールを通した研究論文の作成
本学の学生の興味は多様で、ゼミナールを担当する教員の専門分野を活かしながらも、学生は多様な分野、領域で研究を行っています。その成果を示すものの一つが、学生が二年次の最終学期末に提出するゼミナール論文のタイトルです。それらを見ると、英語と関わる問題を中心としながらも、人文学や社会科学における様々な研究課題を、現代の世界が抱える問題を強く意識して探求していることが分かります。本学で学生は英語を集中的に学ぶと同時に、ゼミナールを通して学問的興味を追求し、世界が直面する問題について自らの考えを発展させ、卒業後の未来に向けて歩んでいます。(上智大学短期大学部「ゼミナール論文タイトル」。