上智大学短期大学部 Sophia University Junior College Division

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学びに関する情報

英米文学(飯田ゼミ)

教員氏名 飯田純也(いいだじゅんや)
職名 准教授
専門分野

英米文学、思想史、演劇、詩

ゼミのテーマ

英米文学、世界文学、思想史、社会批評、文化批評

このゼミでは、どのようなことを、どのように学べるか

 このゼミナールでは、人文科学及び社会科学の諸問題を研究する準備として、広義の文学作品の研究の実践を通して、研究の意義と方法を学ぶ。授業では英語文献講読を行う。同時に履修者は自分のテーマを自ら設定し、作品の分析、解釈を行い、研究成果を研究レポートにまとめる。

 注1: 「広義の文学作品」とは、文学を物語と捉え直し、物語の視点から文学作品ばかりではなく、宗教、歴史、思想、社会、メディアを研究対象据えることを意味する。

 注2: 「英語文献講読」とは、2018年度は、Ruggiero, Vincent Ayan. Thinking Critically About Ethical Issues (McGrow-Hill) 以下、Very Short Introduction series (Oxford University Press) から数冊選び講読。

このゼミで学んだことは将来どのように役立てることができるか

 字義通りのリテラシーだけではなく、歴史、社会、文化を批判的に考える習慣を身につけることができる。事実から真理を議論するリサーチの基本を身につけることができる。

  1. 社会的、歴史的背景の中で問題を発見、評価、設定することができる
  2. 上の1をふまえ、自らの意見、主張を根拠付けて説明することができる

  3.上の12をふまえ、自分が導いた結論と対立する意見に対して、複数の根拠を上げながら、効果的に説得することができる

学生へのメッセージ

 人間は通常文化を意識しない。文化が善であると信じ込んでいる。文化が悪に傾斜することを見抜いたのは政治哲学者ハンナ•アーレントである。しかし、アーレントに先立つこと2000年以上、古代アテネの劇作家はギリシャ人の闘争性を批判した。ルネッサンスの時代、シェイクスピアとセルバンテスはマキャベリズムを批判した。彼らは文化の掲げる善が勝者の善でしかないこと、文化が敗者に徹底的に冷酷であることを見抜いていた。

 文学と文化の考え方には2通りある。(1)文学は文化的であり、文化の産物である。(2)文学は文化を批判するため生まれた。映画の黎明期に数々の名作を作り上げたチャプリンを例に上げれば、チャプリンはアメリカ社会を肯定的に描くのか否定的に描くのか、あるいはナチス政権下のドイツ社会を肯定的に描くのか否定的に描くのか。チャプリンがアメリカの資本主義社会、ドイツのファシズム社会を否定的に描くのであれば、映画は文化の産物とは言えない。このゼミでは、(2)文学が文化批判であるという前提に立ち、文学を通じ、歴史、社会、文化を批判的に研究する。

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